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あたたかさ・断熱性・好触感

マウスの実験で一番大きな影響を与えたのが、素材の違いによるマウスの熱損失と考えられます。手足で触ったときの冷たい暖かいという感覚は、手足の熱の移動量できまります。熱がどんどんとられると冷たく感じ、熱が逃げないと暖かく感じます。このように熱が逃げることを熱損失といいます。コンクリートは石のようなものですから、人間でも同じで、石の上でずっと寝ていれば、自分の熱がとられていきます。そして、その表面の硬さで身体が痛くなり、最後には損傷するでしょう。では、どうして木は暖かく感じるのでしょうか。それは、スギなどを顕微鏡などで拡大してみると、段ボール箱のような構造になっていて、その中に空気をいっぱい含んでいるからです。いわば自然が作り上げた断熱材のようになっているため、触ってもコンクリートや鉄のようにヒヤッとしないのです。
 反対に、熱を伝えやすい性質として熱伝導率というものがあります。この数値が高い程、熱を伝えやすく、また熱を溜めやすくなります。木は、その熱伝導率がコンクリートの10分の1で、冬場などは、コンクリートの壁からは冷気が輻射されて来ますが、木では冷輻射をほとんど感じません。また、夏場は反対に、コンクリートは熱を溜めてしまい、夜まで蓄えた熱を放射しつづけますが、木はそのような性質が低い材料です。フライパンの取手などをイメージすると分かりやすいと思います。
 木材は、自然が作りあげた段ボール構造です。そして、その一つ一つの空間に空気を持ち、それがコンクリートなどに比べ高い断熱性をもっているのです。住宅の壁だけでなく、床に上手にこれを用いると人間によい影響を与えます。木材、ビニールタイル、コンクリートを床材にして、足の甲の皮膚の温度変化をみる実験の結果、コンクリートがもっとも足が冷え、木材がもっとも冷えませんでした。
 また、この断熱性以外にも、木材は人に好まれる触感があります。この木造住宅の柱などを撫でてみますと、なめらかなのですが、ベタッとした感じがしないと思いませんか。それはなぜかと言うと、木は細胞で出来ているために微小な凹凸があります。人間の手は実はつねに湿っていますから、コンクリートやガラスなどのような平滑なものに触るとベタッと引っ付いてしまいます。それは足の裏でも同じことです。しかし、それに対して、木材は微妙な凹凸がありますからベタッとせずに、後ほど述べますが、紙と同じような吸湿作用があるので、人間の湿気を吸湿してしまいます。その結果、サラっとした触感が生まれるのです。ただ、木も工業住宅のように、床材の上にウレタン塗装などの材料を塗ってしまいますと、その機能が発揮されずベタッとした触感になります。無垢材の床板の上を裸足で歩くと気持ちがいいものですが、ウレタン塗装をしたカラーフローリングや塩化ビニールの床材の上を裸足で歩くと、ベタベタした感じをうけてしまうのはそのためです。


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:Haha! I'am the first! Yeh~

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