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健康住宅とシックハウス

 一般にいわれる健康住宅って何でしょうか?これについては、工業化住宅でも、自然素材の住宅でもおなじように、当社の住宅は健康住宅であると謳っています。
 健康住宅という言葉は、1995年頃から流行だした言葉で、「住宅建材などから出る化学物質が原因で身体の不調が起きるシックハウス症候群にならないための住宅」と考えられています。1995年は、オウム真理教が地下鉄サリン事件をおこした年ですが、住宅でも大きな問題が出ました。太陽光を利用し、屋根で温めた空気を床下にまわし、床の吹き出し口から室内に送り込むというエコロージを売りにしたソーラーシステムを使った住宅で、一家全員が有機リン中毒になるという事件が発生しました。環境を大切に思う家族がエコロージ住宅を建てたのですが、入居しているうちにどんどんと家族の具合が悪くなり、とうとう慢性的な有機リン中毒になったのです。原因は農薬系のシロアリ駆除剤がソーラーシステムにのって家中にまき散らされていたのでした。そして、この事件を追うように次から次へと住宅の薬害の問題が出てきました。
 各地で、住宅に入居した途端ぜんそくになった、子どもがアトピーになった、家にいると目がチカチカして気分が悪いなど、さまざまな問題が出てきました。これらは住宅に使っている建材が原因でした。特にホルムアルデヒトという言葉が住宅産業で有名になりました。これは接着剤に含まれるもので、人体に非常に悪い影響を与えるものです。これが合板・クロスの糊・住宅建材にいっぱい使われていて、新築住宅は揮発性有害物質の発生源と成り果てたのです。そして、このような家は、病気になる家=シックハウスと呼ばれるようになりました。これに対し、良心的な設計士たちは、各地で勉強会を催し、自然素材を重視し、合板は使わない、工業建材は使わないなど、いろいろと工夫をし、家の中から揮発性有害物質を出さない家を設計しました。それらを健康住宅と呼びました。
そして、国もこの問題が大きな社会問題となったことから、2003年にはシックハウス対策の法改正を大幅に行いました。シックハウス対策に係る規制として、シロアリ駆除剤として使われるクロルピリホスは使用禁止となり、合板や壁紙の接着剤などから出るホルムアルデヒドは一定面積以上の使用が制限されることとなりました。そして、工業建材においても、問題がない商品を明示するF☆☆☆☆等級を作り、その普及につとめました。そして、ハウスメーカーもこの等級の商品を使っているから安心だということで、自らの住宅を健康住宅と言いました。とりあえず、これでシックハウスという問題は一応は一段落したのでした。しかし、大きな問題が残りました。それがこの際、義務付けられた住宅への換気装置の設置でした。シックハウスの問題は、二つ原因がありました。一つは室内から有害な揮発性ガスがでること、もう一つは、住宅の気密が原因で、そのガスが家からぬけないことでした。本来、揮発性ガスが家から出ないのであれば、換気装置は必要がない筈ですが、どうも中途半端な法律となり、しっかりとした開口をとった伝統住宅においても、意味のない換気装置をつけねばならないという事態になりました。これについては、自然素材を主体にした設計士からは大きな批判が今でもあります。
 要は、このシックハウスの原因は、住宅が工業化されることによって、大量に使った化学薬品が家の中に持ち込まれ、それが気密性が良すぎるために濃度が濃くなり人体に影響を及ぼしたのでした。
 現在、このような劣悪な建材を使う住宅は、ほぼありません。いわば、それが当たり前の家なのですが、シックハウスではないので健康住宅だと言われているのが現状です。それでは、本当に健康な住宅とは何なのでしょうか?


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:Haha! I'am the first! Yeh~

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