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心地よい・芳香性

 木材の魅力の一つが香りです。おそらく木材の中で最大の魅力といってよいかもしれません。スギにはスギの香りがあり、ヒノキにはヒノキの香りがあります。無垢材をふんだんに使った家に伺うと玄関に入った瞬間から、この木の香りがします。この木の香りは単なる匂いだけでなく、その中にさまざまな成分が含まれています。よく皆さんは、ヒノキやスギの小片を使った安眠枕やグッズなどが売られているのをごぞんじありませんか?この木の香りは人間にとって非常に良い癒しの効果を与えるため、アロマセラピーなどにも用いられています。もちろん森林浴などもそうです。しかし、この木の香りも工業住宅のように木の上を塗膜で覆ってしまうと何の効果も発揮しません。無垢材は無垢材として利用しないと意味がないのです。もちろん、これに適した天然由来のオイルやワックスはいくらでもありますので、それを表面に使っても大丈夫です。
 この香りの正体は、抽出成分と呼ばれる化合物です。木によって抽出成分は違います。だから香りも違うのです。植物は動物のように、虫が来たら手や尻尾で払うというわけにはいきません。そこで長い歴史をかけて彼らを守るためのバリアを作って来たのです。それが抽出成分です。それにより外敵である虫を排除したり活動をゆるめたりして、自分の命を守って来たのです。
 抽出成分は、今、自然界の薬箱として多方面から注目されています。もちろん、先ほどの安眠効果の成分もそうですし、人間を落ち着け集中させる成分もあります。また、日本ではヒノキの抗菌作用が有名です。寿司屋さんのカウンターでヒノキが好まれるのもこれが理由ですし、マッタケを包むのは、ヒノキの葉をいれて包みます。特にその中でも、ヒバという木に多く含まれるヒノキオールは大変有名で、水虫菌の繁殖防止の薬剤としても使われています。
 この他、薬だけでなく健康食品や、化粧品などさまざまな分野で抽出成分は活躍しています。脱臭剤や抗ダニ効果の薬剤などもそうですが、人類の敵であるガンにも、木材の抽出成分は活躍しています。イチイという木の樹皮に含まれる抽出成分は、抗がん剤としても使われています。イチイとは、日本では神主さんが持っている笏(しゃく)に使われています。その他、抽出成分の効果をあげればキリがありませんが、木材が人間にとって非常に重要な存在であるのは間違いがありません。
 木の香りは、その直接成分だけでなく、人間にとって大変好ましい香りとして認識されています。多くの研究者が木材成分のにおいをかいでもらう実験をしていますが、とくにスギ・ヒノキの香りは大変好まれる結果が出ています。
特に日本人は、木の文化を歴史的に保持してきた民族です。木への愛着は大変つよく、木の香りに対し、知らず知らずに何らかの敬意を思い起こすのかもしれません。


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:Haha! I'am the first! Yeh~

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