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里仁舎施工事例「京都大学ナノハウス」新築・教育福祉、官公庁施設

DETAIL >> 京都大学 ナノハウス

ラーメンフレーム 上棟

「ナノハウス」では、京都大学生存圏研究所の小松幸平教授の研究してきたラングスクリューボルト(LSB)とグランドワークスの開発してきた門型フレーム、HSS金物を組み合わせた新たなラーメンフレームを採用ました。

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100%国産材のラーメン工法で実験室

構造材は、カラ松構造用集成材、合板はセイホクの杉赤身材でつくったもの、羽柄材は地元京都の杉を採用するなど、木材は100%国産材を使用しました。フレームの変形は15分の1くらいまで可能な粘り強さがあり、施工性にもすぐれています。


H型金物(里仁舎オリジナル)【京都大学ナノハウス】

池見林産工業の杉モルダー材(※杉並木ジャンボパネル30×450×4000mm)に、当社オリジナルのH型金物を900ミリピッチで取り付けることで、床面の水平剛性が高まり、床倍率2.5倍の性能を確保しています。これを、2階床・小屋に採用しました。

※写真が、H型金物。板の本ザネに金物の半分を埋め込んで使用。


縦矧ぎパネルを用いた床面の開発

もともと、杉厚板を使った板壁や床を作る工法を開発していました。(→特許取得)
そこで、今回は、板せい450mmの縦矧ぎパネルを使用しました。板せい160mmの板で900mmピッチに一個実部にH型金物を装着することにより、床倍率がおよそ1上るため、金物の装着数ではなく、板せいの効果を活すためです。

縦矧ぎパネルを用いた床面の開発【京都大学ナノハウス】 縦矧ぎパネルを用いた床面の開発【京都大学ナノハウス】 施工のようす【京都大学ナノハウス】 施工のようす【京都大学ナノハウス】

靭性の高いフレーム

今回のラーメンフレームは、ラングスクリューボルト(LSB)を柱背側から挿入し、あらかじめ梁側に埋め込んだネジ部で、柱側にはネジを切らず変形に追従できる靭性の高いフレームとしました。
施工時は柱側に取り付けたHSS金物で梁を受ける形で、施工性は基礎部分を除けば一般の金物工法並みに改善することができました。

各種実験データ等【京都大学ナノハウス】 各種実験データ等【京都大学ナノハウス】 各種実験データ等【京都大学ナノハウス】

弊社では、日頃より住宅においてもコストダウンに取り組んでいます。そのため、「ナノハウス」建設のもう一つの課題として、国産材100%で、安価なラーメンフレームを作って建てることし実現することができました。