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内装木質化の効果

内装木質化の効果

カラダやココロに良い

下図は、校舎の違いによる学校教師の疲労蓄積を比較したものです。全国2400人の小学校教師の疲労症状を比べると、木造校舎の方が鉄筋コンクリート造校舎より、疲労の蓄積が少ないことが分かります。木材には、人に心地よい感覚を与えるという特性があります。

出典:社団法人全国林業改良普及協会「知ってほしい森と木のこと」

校舎の違いによる学校教師の疲労蓄積の比較

教育にも良い効果

下図は、平成16年度「内装木質化の影響に関するアンケート調査」(埼玉県内8校、長野県内7校の小中学校、うち内装木質化6校、非木質化9校)での児童・生徒のアンケート結果です。


質問項目(一部抜粋) 木質化(1,362人) 非木質化(1,835人)
Q2 落ち着いて生活できるか YES 62% YES 56%
Q5 教室は明るいか YES 75% YES 66%
Q9 廊下を歩くと音などは教室に響くか YES 38% YES 43%
Q14 はだしで床を歩きたくなるか YES 23% YES 15%
Q19 現在の校舎を他校に自慢できるか YES 32% YES 15%

出典:日本住宅新聞 平成17年5月25日付

木で子供たちを守り、育む

学校や教室などの内装木質化の効果としても様々なことがあげられています。

■温かみと潤いのある教育環境づくり
木材は、柔らかで温かみのある感触を有するとともに、室内の湿度変化を緩和させ、快適性を高める等の優れた性質を備えています。 特に、建築仕上材として、適所に木材を使用することにより、温かみと潤いのある教育環境づくりができます。

■学習するきっかけ
木材を利用することで、木材利用による環境負荷低減や森林の保全、木の文化の継承、地域の活性化などについて学習するきっかけともなります。

引用:こうやって作る木の学校

教育的効果の向上

心理・情緒・健康面への効果

【1】学校施設における木材利用は、子どもたちのストレスを緩和させ、授業での集中力が増す効果がある。

【2】内装が木質化された校舎では、非木質化校に比べ、子どもたちは教室を広々と感じ、校舎内での心地よさや自分の居場所などをより感じて生活していることが伺える。

【3】木材を利用した教室では、インフルエンザの蔓延が抑制される傾向が見られる。

【4】木質の床は、結露せず転んで怪我をする子どもが少ない。足にかかる負担も少ない。

学習環境上の効果

【5】木製の机を使っている学校の子どもとスチール製の机を使っている学校の子どもの様子を比較すると、木製の机の方が「注意集中の困難さ」や「眠気とだるさ」を訴える子が少ない。

【6】保育園児においても、ビニルタイルの床より木の床の方が座ったり寝ころんだりする行為が多く、かつ集中した遊びの姿が見られる。

【7】学校においては、木で内装が施されていると壁に背中を接触させたり、床に座ったりするなどの身体を接触させる行為が増えるとの報告がある。

【8】校舎内装化工事以降は、児童の校舎全体で木の温もりを感じられるようになり、学校に対する親しみがより一層深まるなど、学校生活全体に良い影響が見られているとの報告がある。

室内の温熱環境等の向上

【1】木材はコンクリートと比較して熱容量や熱拡散率が小さいため、木造の教室の床、壁は、鉄筋コンクリート造の教室と比べ、温まりやすい。

【2】足元の冷えは、倦怠感や眠気を催し、作業能率を下げることにつながるが、床に木材を利用した場合、室温と床表面温度の差が小さくなり、足元の快適性が向上する。

【3】木は室内の湿度が高くなると水蒸気を吸収し、室内の湿度が低くなると水蒸気を放出して室内の湿度を一定に保つ働きがある(調湿作用)

【4】木材を利用することにより、室内の湿度変化を緩和させ、快適性を高めることができる。

環境教育・木を生かした学習

【1】木材を利用した学校施設は、地球環境問題や地域学習の際には、木や森林の意義を、親近感を持って強く意識させ、環境教育の教材としての働きも果たす。

【2】木を用いた学校施設は、それ自体が大工の技術や木の特性を伝える直接的な教材となる。