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地鎮祭

地鎮祭に関する最も古い記録は、西暦690年、持統天皇の御世に、 藤原京造営に先立って"鎮め祭らしむ儀式が行われていたことが記された「日本書紀」です。はっきりとしたことは分かりませんが、1300年以上前から行われているようです。

 地鎮祭とは?

地鎮祭とは、建築などで工事や土木工事を始める前に、その土地の神(氏神)様を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る儀式のことをいいます。「じちんさい」と読むほか「とこしづめのまつり」と読むこともあります。
工事の着工にあたり、神職をお招きして神様にお供え物をし、祝詞をあげ、お祓いをして浄め、最初の鍬や鋤を入れ、工事の無事や安全と建物や家の繁栄を祈ります。また、工事の進展に伴う祭りとして、上棟祭や竣工祭を行いますが、竣工祭は無事完成を祝い、清め祓いを行うと共に末永く無事繁栄を祈ることです。

地鎮祭の写真 地鎮祭の写真 地鎮祭の写真

地鎮祭には、神式と仏式があります。また、起工式と同時に行われる場合もあります。

地鎮祭の日取り

地鎮祭は慣例的には吉日を選んで行なわれることが多いようです。地鎮祭の吉日とされるのは、大安、先勝(または友引)の日です。儀式は、暦を見て大安または先勝(または友引)の日を選び、午前中に行います。
工事スケジュールとの調整をはじめ、準備等は施工会社である弊社が行います。
斎主たる神職のもと、お施主様・建築業者の参列の上で執り行います。

地鎮祭に準備するもの

一般には、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄(しめなわ)で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ、大榊に御幣・木綿を付けた物で、これに神を呼ぶ)を立てて、酒・水・米・塩・野菜・魚等のお供え物します。

地鎮祭の服装

鎮祭は正装で出席する場合が多いようです。個人宅の場合はそこまで服装にこだわりませんので、基本的には施主が自由に決めることになります。普段着ている服装でも構いません。

 地鎮祭の流れ

神式の一般的な流れ

修祓(しゅばつ)
祭に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式です。 お祓いの言葉を奏上する間は、深く頭を下げます。また、お祓いを受けるちきにも軽く頭を下げます。

降神(こうしん)
祭壇に立てた神籬に、その土地に鎮まる神様・地域の氏神様を迎える儀式です。神職が「オオ~」と声を発して降臨を告げますので、参列者は頭を深く下げます。

献饌(けんせん)
神に祭壇のお供え物をお召し上がりいただく儀式です。神職が神前のお供えの御神酒と水の蓋を取ります。

祝詞奏上(のりとそうじょう)
その土地に建物を建てることを神様に奉告し、これから先の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上します。

四方祓(しほうはらい)
お祓いをし、土地の四隅と中央に御神酒・米・塩・白紙で清めます。

地鎮(じちん)
鎌で草を刈る刈初(かりそめ)、鍬で盛り砂を3回起こす穿初(うがちぞめ)、鍬入(くわいれ)等が行われます。 この時に鎮め物を納めます。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)
参列者が順番に神前に玉串を奉り拝礼します。玉串とは、榊に紙垂を付けたもので、受け取った玉串は、時計回りに回して根本を神様に向けてお供えします。

撤饌(てっせん)
神職が、御神酒と水の蓋を閉じお供え物をお下げします。

昇神(しょうしん)
神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式です。

※ 式の長さはおよそ30分ほどです。

直会(なおらい)

地鎮祭の式次第が終了したら直会を行う場合もあります。 当地にて御神酒で乾杯し、お供え物の御下がりを食します。

 仏教における地鎮祭

仏教では、地鎮法、鎮宅法(じちん、ちんたく・ほう)、安鎮法(あんちんほう、安鎮国家不動法の略)、地天供(じてんく)、あるいは俗に地祭り、地堅めの法などともいいます。
また、日蓮正宗でも「起工式」という形で行われ、本尊の力で土地を清め、工事の安全を祈願する意味合いがあります。敷地中央に祭壇を組み、寺院の常住本尊を掲げて住職の導師により読経・唱題の上、鍬入れの儀式が行われます。