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吉野林業の見学会に参加しました

 見学会 初日

2011年6月12日・13日と吉野林業の見学会に行われました。ひこばえ勉強会の皆様の企画に人工林研究会が参加すると言う形で実現しました。

吉野中央木材株式会社

吉野中央木材株式会社への訪問・見学 吉野中央木材株式会社への訪問・見学

12日は、吉野中央木材株式会社さんにお邪魔をして、吉野林業の現状と製材などを石橋さんからお聞きしました。
台車に使う帯ノコは専任の職人さんがおられ、自社で目立てをやっておられました。また、その目立て作業室がなかなかレトロで、ひそかに「これは吉野の吉島家だな」と意識をして撮影したものが右の写真です。

そして、お話を聞いて一番驚いた事は、杉の買い付け価格です。なんと平均で20000円/m3との事。さすが吉野と驚きました。

最近、石橋さんは吉野林業の原点である樽・桶の用材を復興すべく、吉野で60年ぶりの木桶仕込みによる日本酒の復活の事業を行われているとのことでした。一行は、その酒を味わうべく、酒造へと伺いました。そこで、酒の造り方を教えて頂き、即席の利き酒会が行われました。

 見学会 2日目

吉野中央木材株式会社への訪問・見学

清光林業

13日は、清光林業の岡橋清元さん清隆さんのご案内で、吉野の250年生の人工林と岡橋さんの作っておられる作業道を見せて頂きました。吉野の山は神々しく、まさにこれは圧巻でした。作業道について、本の知識だけではなく実際に説明を受け、教えていただくことで、その意味が深く理解出来るものだと思いました。

※作業道とは
林道を補完し、除間伐等の作業を行うために作設される簡易な構造の道。

 吉野林業とは?

吉野林業とは、奈良県中南部の吉野川(紀ノ川)上流(主に川上村、東吉野村、黒滝村)の地域で行われている林業のことをいいます。長年、日本全国の林業の模範とされてきました。 特に、吉野杉の産地として有名なところです。

酒樽・樽丸の生産を目的として、植栽本数は1ha当たり8,000 -10,000本という超密植。その後、弱度の間伐を数多く繰り返し、長伐期とする施工で行われてきました。当地方の木材は年輪幅が狭く、完満直通、無節、色目の良さなどから、用材としても高く評価されています。

吉野林業の歴史

吉野林業の歴史は古く、室町時代末期(1500年頃)に造林が川上村で行われた記録があります。一般に吉野の材が多量に搬出されるようになったのは、秀吉が大阪城や伏見城を始め、畿内の城郭建築、神社仏閣の用材としての需要が増加し始めた頃からとされています。その後、徳川幕府の直轄領となりました。

木材需要の増加に伴う生産供給の増加は、山地の森林資源を減少させ、そこに造林の必要性を生じさせました。吉野地方は山地で耕地に乏しいことから、森林資源を維持培養し、木材の販売で生活するほかなかったといわれています。

しかし、その伐出生産の過程でも利益を得ることが少なく、一方村に課せられる貢租は高く、一般村民には資本を蓄積する余裕はなかったため、村としては租税の支払に窮し、郷内の有力者に林地を売却、また造林能力のある者にこれを貸し付ける制度を設け、造林を促進させました。しかし、山村の住民にはこの造林地を維持する資力に欠けていたのです。 そのため元禄年間(1700年)の頃、下市・上市及び大和平野方面の商業資本の消費貸付を通じて借地林が発生していきました。その中で山守制度が発達し森林管理が行われてきたという歴史があります。