まなぶ・見学する
ホーム > 見学会 > 京北森林組合加工センター

京北森林組合を見学

 京北森林組合加工センター

2011年7月15日、京北森林組合加工センターでグレーディングマシン(木材の強度を測定し、等級区分(格付け)を行う)などを見学させていただきました。

京北森林組合加工センタ内ーの様子 京北森林組合加工センタ内ーの様子 京北森林組合加工センタ内ーの様子

国産材専門工場では京都府内初の認定

京北森林組合加工センターは、2008年10月14日付けで製材等の登録認定機関からJAS法に基づく認定工場の認定を受けておられます。これは、国産材を専門に扱う工場としては京都府内で唯一の認定工場であるとのことです。(製材工場の認定としては京都府内で4社目)

京北森林組合加工センターでは、これまでから京都産木材を中心に取扱い、人工乾燥機(木材を乾燥させて強度や耐久性を向上させる)やグレーディングマシンを活用し、品質や性能の明確な製品を安定的に供給しておられます。京都府内で唯一の国産材専門JAS認定工場誕生は、こういった取組が評価されたものです。

 木材の強度・耐久性

京北森林組合加工センタ内ーの様子 京北森林組合加工センタ内ーの様子 京北森林組合加工センタ内ーの様子

マイクロ波含水率計

木材を透過したマイクロ波の減衰率を計測し、木材中の水分量を測定します。木材の表面近くの含水率を測定するハンディータイプとは異なり、柱や梁等の断面積の大きい木材の内部の含水率も測定することができます。

打撃式強度試験機

木材の強度評価を行う手法の一つとして、打撃法により動的ヤング係数を求め評価する方法があります。 この方法は、木材を実際に強度試験機にかけることなく、ハンマー等で打撃し、その時に発生する音(固有振動数と木材の密度等)から 、計算式に基づいて強度を推定するものです。

測定結果

品質の確かな木材へのニーズが高まる中、京北森林組合加工センターが、JAS認定工場として、品質の確かな府内産木材を安定的に供給することで、府内産木材の利用拡大が期待されています。

 京北森林組合

京都市の森林のうち約2万haを管轄する森林組合です。森林整備から製材まで幅広く事業を行っています。

主な事業内容
・森林整備事業(苗木を植えて雪起し、下草刈、間伐、枝打ちなどを行い、木を育て山を守ります。)
・林産事業(森林整備事業で育てた木を伐採、搬出し、製材所や木材市場まで運びます。)
・購買事業(森林整備、林産事業に必要な山の道具を売っています。)
・森林土木事業(便利になるよう、山に道をつけたり、その道の修繕も行います。)
・加工事業(山で伐った木の皮を剥いて、磨丸太、桁丸太に加工します。)
・製材事業(山で伐った木を製材し、柱や板などに加工します。)